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Westone UM3Xインプレby Bancho K #3 [day by day]

<聞いてみて>
クラシックの音源では試聴に使えるレベルのソースを持っていないのでPOP、Rock、R&B、Latin、Reggaeあたりで試聴しました。

W3は元々ポータブルオーディオ向けに開発されたこともあり、低音と高音域をエンハンスした味付けになっています。これが使い始めに低音が共振しすぎたり、サ行の音が耳を刺す、ヒスノイズが聞こえる(20代の聴覚)といったネガがあったのも事実。
とはいえ、鳴りの良さ、低ボリューム位置でも低音高音が聞こえるという点ではポータブルオーディオの使用においてメリットでした。
ソニーほどのドンシャリではないですし、最近のアメリカのR&Bには適したキラキラした味付けで、さすが米国製という感じでした。

一方、UM3Xは、ステージモニターですから楽器の音がちゃんと聞こえるか、がミッションです。W3から付け替えて聞いてみると、バックの楽器の音が確かに良く聞こえます。
W3はボーカル強調型でボーカルが前に出ましたがUM3Xはすべてをフラットに表現する分、ボーカルがオケに埋没しがち、とも取られるかもしれません。
しかし、W3に比べ、UM3Xはスタジオ録音に臨席している感じで、ハイハットの節度ある残響や、ベースの艶のある低音域などに加え解像感が増しており、アコースティックギターやベースギターの弦の上での指の滑り、ドラムのフロアタムやスネアの叩かれ具合など、目に浮かぶ様です。W3からベールを剥いだと言えるでしょう。
また、残響のチューニングと左右のクロスオーバーの改善もあって空間表現(奥行き)もW3より良くなっています。

さらに、W3はバーンインしない各ドライバが安定して来なかったのに比べUM3Xはパッケージから出した時から使えます。
(Westoneとしても3ウェイ、3ドライバのチューニングに慣れてきたという事もあるかもしれません)

UM3XはR&BやRockはもちろんですがアコースティックな分野にもベストマッチです。
Buena Vista Social ClubのChan Chan、EaglesのHotel Californiaなどギターのイントロがひと味違います。

そうそう、UM3XはハイインピーダンスになっていますのでiPod Classic以前のモデルでは鳴らしきるにはかなりボリュームを高めにする必要があります。iPhoneは歴代の中ではかなり高音質&高出力なので大丈夫です。

そういった意味で、ヘッドホンアンプを使うとよりオイシイのはUM3Xです。(UE Triple.fi 10 Proもヘッドホンアンプを介してこそ実力発揮でした)
ヘッドホンアンプとしてはやはり、相性ベストはRay SamuelsのSR-71A
http://raysamuelsaudio.com/products/sr-71a
次点でi-Qubeですね。
http://www.timelord.co.jp/Qables/iQube.html

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